BABOKとは

Business Analysis Body of Knowledge®(BABOK®)
 ビジネスアナリスト(BA)が必要とする知識体系。この職種自体が日本では馴染みが薄いためイメージしにくいが、この国では戦略コンサルタント、システムコンサルタント、CIO、情報システム担当者、業務部門のリーダ、上級システムアドミニストレータ、システムアナリスト、ITコーディネータ、中小企業診断士、プロジェクトマネージャがこの職種領域を兼ねることが多い。先述のメンバーがPLM(※Project Life cycle Management(Productではない))を実施するときに有効な情報の集合体と著者は捉えている。


 BAは、ビジネスアナリシスを実施する人であり、その内容は、読んで字の如し仕事を分析することである。先ほど「PLMを実施するときに有効な情報の集合体」と記述したがプロジェクトとは大体以下の過程で派生・発展するのと考えている
①:中長期のビジネス戦略の策定
②:中長期戦略(目標)を達成するために必要な問題点(あるいはさらに向上させる利点)の把握
③:②を克服(あるいは向上)させるための方法(要求)の抽出
④:③に対する施策の策定および実施
⑤:④の評価から①(もしくは②)へ。
 現実としては、現状の問題を克服するためにプロジェクトを立ち上げるケースもあるが、その場合も予算を取るために必ず中長期戦略に貢献できる旨の証明は実施されることと思う。これらの作業に関わるタスクや技術に関する情報の集合体がBABOKである。
 以上を踏まえて広義に考えると、先述した職種に関わらず企業の継続的改善を思考する人全般に有益な知識体系であると考える。またBABOKは特にこれらのプロセスのうち、 ステークホルダー(利害関係者と訳すが、ここでは企業活動に重要な影響を与える人を指す)の要求を意図的に引き出し、管理し、解決することを主な着眼点としている。

 BABOKはIIBAという団体より発行されており、2009年の3月末にv2.0が発行済。英語版はIIBAの会員になればHPよりダウンロード可能。日本語版も2009年12月にIIBA日本支部より発行されている(非会員でも購入可能)。なおIIBAはこのBABOKを知識の源泉としてビジネスアナリシスを実施するコンサルタントをCertified Business Analysis Professional™ (CBAP®)として認定する資格制度を実施している