ユーザ側部門としての活用

ユーザ側からみたビジネスアナリストとしての役割

 企業分析、要求抽出、分析、評価などで示されている、ビジネス要求からステークホルダーの要求を抽出し、その解決評価まで実施するという仕事は発注企業側の情報システム担当者の業務の範囲であることは異論のない事実である。またBABOKの知識はユーザ側(特に高度な責任を伴う職種(CIOなど))が必要な知識として体系だって説明されている(特に純粋にBABOKを読むとビジネスアナリストという職種はユーザ側にこそ必要であることが理解されると思う)
 ビジネスアナリストはユーザ側において主にどのような役割を果たすのだろうか、基本的にはBABOKの説明の繰り返しになるが、企業の中長期戦略に沿ったシステム戦略の策定と業務要求の文書化およびその評価となる。ユーザ側の知識と先ほど記述したのは、絶えず猛スピードで変化する市場環境とそれに対応するための企業の戦略をトレースし続け継続的に要求を管理するのは外部の人間では不可能に近いからである。ビジネスアナリストという専門職を将来各企業が配置することになるかといえば、それはありえないと思っているが、CIOやゼネラリストの情報システム担当者がその役割を担うことを明確に企業内でも認知する必要が出てくるだろう

ユーザとシステムのギャップの発生する理由

 要求という形に基づき、主にシステム開発において現在の責任範囲を絵にすると上図のようになる。また実際のシステム構築にいて問題が発生する箇所は
・ステークホルダー要求に対する機能要求の充足度の不足
・非機能要求の定義漏れ(もしくは認識もれ)
・移行要求部分の担当責任の明確化不足
である。これらの問題が発生する理由は多種多様であるが、主にはコミニケーション不足と文書化不足が頻繁に指摘される。RFP作成支援としてコンサルタントを外部より雇うことが多いが、その場合彼らはプロジェクト終了後(開発のフェーズ)まで雇用されていないことが多いためプロジェクト終盤には当初の要求が形骸化して別物が出来上がることも、頻繁に耳にする話である(要求が文書化されていても、その文書の存在が誰も知らないなど。。)

ギャップの最小化に努める

 ビジネスアナリストの職責をユーザ側に定義することは、上記で指摘した問題点を最小化することに繋がると考える。BABOKの知識体系はCIOは必須として各担当者レベルでも共有し認識することが効率的な投資にもつながり企業の将来的価値を高めることの一助になると考える